プラスチックの追加工とは、すでに加工済み、または完成品に近い状態の樹脂部品に対して、穴あけ、切削、溝加工、面取りなどの加工を追加で行うことを指します。設計変更や仕様変更、現物合わせが必要になった場合に有効な加工方法であり、部品を一から作り直すことなく対応できる点が特長です。
プラスチック追加工の特長
- 仕様変更への柔軟な対応:設計変更や追加要件に対し、最小限の加工で対応できます。
- コスト・納期の抑制:新規製作と比べ、材料費や加工時間を抑えることが可能です。
- 現物ベースでの調整:図面通りにいかない場合でも、現物を確認しながら調整できます。
追加工で重視するポイント
追加工は、既存形状や寸法精度を損なわないことが最重要です。固定方法や加工基準の設定を誤ると、歪みやズレが生じるため、加工前の状態確認と段取りが品質を左右します。また、樹脂素材は加工履歴によって内部応力が残っている場合があり、切削条件を慎重に設定する必要があります。
対応可能な主な追加工内容
- 穴あけ・タップ加工の追加
- 溝加工・切り欠き加工
- 面取り・バリ取りなどの仕上げ追加
- 寸法調整のための切削加工
- 接着や組立を前提とした部分加工
対応可能な主な樹脂材料
- POM(ジュラコン)
- MCナイロン
- アクリル
- PC(ポリカーボネート)
- PVC・PP・PEなどの各種プラスチック
主な用途・加工例
- 試作段階での仕様変更対応
- 既存部品への機能追加
- 現場調整用の部分加工
- 破損部や干渉部の修正加工
まとめ
プラスチックの追加工は、設計変更や現場対応において非常に有効な加工手段です。既存部品の状態や素材特性を踏まえたうえで、必要な箇所だけを適切に加工することで、コストと納期を抑えながら品質を確保します。図面がない場合や、現物しかないケースでも対応可能ですので、追加工が必要な際はお気軽にご相談ください。