プラスチックの接着加工とは、接着剤を用いて樹脂部品同士、または樹脂と他素材を接合する加工方法です。ねじ止めや溶着とは異なり、部品形状や外観を損なわずに接合できる点が特長です。切削加工で製作した複数の部品を一体化することで、形状の自由度を高めたり、部品点数の削減につなげることができます。
プラスチック接着加工の特長
- 形状自由度の高い接合が可能
複雑形状や薄肉部品など、機械的固定が難しいケースにも対応できます。設計上の制約を抑えた接合方法です。 - 外観を重視した接合
ビス穴や溶着跡が残らないため、外観品質が求められる部品にも適しています。 - 異素材接合にも対応
樹脂同士だけでなく、用途によっては金属など他素材との接合も可能です。
接着加工で使用する主な接着剤
用途や素材に応じて、適切な接着剤を選定します。
- アクリル系接着剤:強度と作業性のバランスが良い
- エポキシ系接着剤:高強度・耐久性が求められる用途
- 瞬間接着剤:小物部品や仮固定用途
- 溶剤系接着剤:アクリルなど溶着に近い仕上がりが可能
※素材の組み合わせや使用環境を考慮し、選定します。
プラスチック接着加工で重視するポイント
- 素材特性の見極め
プラスチックは素材ごとに表面特性が大きく異なります。接着性を考慮した素材選定と前処理が重要です。 - 接着強度と用途のバランス
過剰な強度が不要な場合もあれば、耐荷重・耐振動が求められるケースもあります。使用条件に応じた設計を行います。 - 接着面の前処理
脱脂や表面処理を適切に行うことで、安定した接着強度を確保します。
対応可能な主な樹脂材料
- アクリル
- PVC
- ABS
- POM(条件付き)
- PC(ポリカーボネート) など
※接着が難しい素材については、加工方法をご相談のうえ検討します。
主な用途・加工例
- 切削加工部品の組み立て
- 外観部品・カバー部品の接合
- 試作部品の簡易組立
- 構造部品の補助的な接合
- 部品点数削減を目的とした接合
まとめ
プラスチックの接着加工は、切削加工と組み合わせることで、形状自由度と設計の幅を広げる加工方法です。素材特性や使用環境を踏まえ、強度・外観・作業性のバランスを考慮した接着をご提案します。構造検討や接合方法で迷われている段階でも、お気軽にご相談ください。